STORY


1970年代のベトナム戦争末期、爆撃で故郷の村と両親を失った少女キムは、サイゴンでナイトクラブを営むエンジニアに拾われる。戸惑いながらも店に出たキムの初めての客は、長引く戦争に対する疑問と虚無感にさいなまれるアメリカ兵クリスだった。互いの心に救いを見出した2人は急速に惹かれあい、永遠の愛を誓いあう。だがサイゴン陥落の混乱の中、轟音と共に最後のアメリカ兵救出用のヘリコプターが到着し、クリスはキムを残しベトナムを去っていった。

戦争が終わり、キムはホー・チ・ミン(旧サイゴン)でクリスの帰りを待ちわびていた。だが、帰還したアメリカで今もベトナムの悪夢にうなされるクリスの傍らには、彼を支える妻エレンの姿があった。
エンジニアの手引きでキムと再会した婚約者トゥイは、彼女がクリスとの息子タムを育てているのを目の当たりにする。逆上したトゥイはタムを殺そうとし、我が子を殺されそうになったキムは彼を撃ち殺してしまう。キムはエンジニアに救いを求め、彼と共に国境を超えてバンコクに逃れていった。

戦友ジョンからタムの存在を知らされたクリスは、エレンと共にバンコクを訪れる決心をする。ジョンからクリスが来たと知らされ、はやる気持ちをおさえられずホテルへ向かうキムだったが、そこで出会ったのは彼の妻エレンだった。クリスに妻が存在することを知ったキムは、部屋を飛び出し去ってしまう。戻ってきたクリスはエレンからキムの話を聞かされ、ベトナムでの辛い記憶を彼女に打ち明け、必要なのは君だと説く。そしてキムは、愛するタムを前にある悲壮な決意を固めるのであった。